2018年7月9日月曜日

K&T " NOS TOPS WW / WW "

こんにちは、橋川です。

今日はK&Tピックアップについて触れてみたいと思います。


自分がK&Tピックアップのサウンドに出会ったのは、かれこれ10年以上前でしょうか。
マイスター高野氏が造り上げる ” そのピックアップ ” は、自分が今まで体感してきたピックアップとは明らかに次元が違いました。

スピード感、細かなニュアンスの表現力、音の艶、色気・・・
どれをとってもずば抜けたクオリティ。

当時としても高価なピックアップではありましたが、20代後半の橋川青年が今まで拘って手にしてきた高価ギターやアンプ、エフェクターですらこのサウンドにたどり着くことができなかったことも事実でした。

「なるほど・・・ピックアップでこのギター本来の音が出るのか」と妙に納得したのを覚えています。

その後、自分の持っているギターのピックアップを一本ずつ、一本ずつK&Tにアップデートしていったのは言うまでもありません。ST用のLOMに始まり、'57LOM、S-64、ハムバッカーもNOS WEEPやらIMD57やら搭載したものです。

もちろん最初からK&Tを搭載したギターも・・・
これ以上は割愛したいと思います。笑


今回ご紹介するのはVintage Gibson ES-355に搭載したK&T NOS TOPS WW/WWです。


持ち込まれたES-355は色々とモディファイが施されており、プレイヤーズヴィンテージといったところでしょうか。リフレット、リナット、ストップテイルピース改造、マスターボリューム追加などなど、数々の改造点がありました。

ピックアップもオリジナルから交換されており、ギター自体の鳴りはいい雰囲気を持っていましたが、アンプからの出音は倍音がさみしく、レンジ感が狭い印象。
正直言って気持ちの良いサウンドが出てきません。惜しい!

さて、どのK&Tピックアップを搭載しようかと相談しましたが、エボニー指板のES-355ですし、マスターボリュームも増設されていることからTOPSのダブルホワイツをチョイス。NOS(ヴィンテージ)コイルは絶対に外せないということで、NOS TOPS WW/WWを搭載することとなりました。

TOPSはオリジナルPAFを徹底解明したモデル。
中でもWWは中高域にピークを持つ、それこそES-345、355といった高級機種に採用されていた出力の高いモデルを再現しています。


オリジナルのバリトーン回路も活きており、マスターボリュームも増設されていることから音のロスも相当なものでしょう。やはりここはダブルホワイツですね。

セミアコ、フルアコ系のピックアップ交換は大掛かりで厄介ですが、そこは当店のセットアッパー坂本にお任せください。


一瞬非常に悲しい姿になってしまったES-355です。
この後、生まれ変わりますのでご安心ください。


最後に細かなクリーニングをして完了です。
ここだけの話、Mr.坂本も「一発で音が出なかったら今日はやめる。集中力が切れる。笑」とボヤいていました。笑

簡単ですがサウンドチェックの動画も撮ってみました。



アンプはCARRのSportsman、間にCrews Addict ODをかませています。

最初は音が硬めでしたが、弾いているうちにどんどん音が変化していきます。
硬さがとれ、こなれてきて良い感じに粘りが出てきます。

ギター本体が持つ鳴りを余すことなく拾い上げてくれるサウンドはお見事としか言いようがありません。細かなピッキングニュアンス、ヴィブラートも色気たっぷりです。

弾き手の演奏力は大目に見てください。笑


「生音は良いのにアンプからの出音はいまいち・・・」なんてお悩みの方も多いはず。
そんな楽器は間違いなくK&Tピックアップで蘇りますよ。

ぜひお気軽にご相談ください。
楽器をお持ち込みでのご相談も大歓迎です!

お待ちしてまーす。

橋川

0 件のコメント:

コメントを投稿